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東日本大震災十三回忌法要

日々の活動 2023/03/11

ありがとうございます。

本日は東日本大震災より丸12年。仏教では節目の十三回忌となります。

妙深寺では、震災以来、12年にわたりご縁を結ばせていただいてきた岩手県陸前高田市での慰霊法要を奉修させていただきました。

ご住職は京都の会議からそのまま岩手県に入り、「動くお寺」で現地へ向かい、教務部も先発で行き、壮年会を中心とした20名の団参者も新幹線で駆けつけてくださいました。

新しく住居を建てられた福田さんの隣の土地をお借りして、「動くお寺」の御宝前をご荘厳させていただき、現地からYouTubeライブ配信をして慰霊法要を奉修させていただきました。

随所に復興の姿を見せる陸前高田の街並みを背景に、12年前、恐ろしい大津波によってお亡くなりになられた方々に思いを馳せて、みなで御題目をお唱えさせていただきました。

御題目をお唱えしながら、震災直後に初めて行った陸前高田の光景。炊き出し支援。動く七夕まつりの支援。大塔婆の建立。一周忌法要。その後のご奉公などが脳裏に浮かびました。

福田さんのご挨拶の中で「時代がものすごい速さで移り変わり、震災のことは忘れ去られてきている。それはこれからもきっとそうなる。だからこそ、この陸前高田から発信をしていきたいと思います」と語っておられました。

確かに復興していく街並みを見ると、震災直後に行った当時の姿の記憶が薄らいでいってしまいますが、あの凄惨な状況から現地のみなさんが歯を食いしばって、12年の歳月を経て今の日常があることを私たちは決して忘れてはならないと感じました。

コロナ禍、ウクライナ・ロシア戦争など、混迷の世界において、日本にいる私たちはわずか12年前の大震災、大津波、原発事故を風化させることなく、その教訓を未来へと繋いでまいりましょう。

ありがとうございます。

兼子清顕

Seijunʼs Blog

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 真実の仏教-本門佛立宗の教えを世界へ。 長松清潤(日桜)ご住職の世界各地でのご奉公の様子や感じたことをありのままにお伝えします。