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紙芝居御法門(雪山の寒苦鳥)

日々の活動 2017/07/26

紙芝居御法門(雪山の寒苦鳥)

お寺の子どもたち、薫化会の子どもたちの為に
紙芝居で御法門をさせていただいています。
この間作成させていただいた紙芝居御法門を早速、挙げさせていただきます。見づらいのは、申し訳ありません。

これは雪山の寒苦鳥というお話しです。
 これは昔々の寒い寒いインドの雪山でのお話しです。
 そこには寒苦鳥とよばれる鳥の夫婦が住んでいました。
 この鳥の夫婦は巣を持たず、日が出ている間は歌を歌ったり、好きな所を飛んだりして、遊んで暮らしておりました。
 そうというのも、昼の間は雪山といえども日が差して暖かいからです。
 しかし一度夜になると、ここは寒い雪山。とても冷たい風が山全体に吹きます。
 寒苦鳥たちは、洞窟などの風が当たらない所で一晩を過ごしますが、風が当たらなくても、寒くて寒くてしょうがありません。
 夜を迎える度に、寒苦鳥たちはいつも鳴きます。メスの鳥は「死我寒故(しがかんこ)」、このままでは寒くて死にそうだ。それにオスの鳥は、「夜明造巣(やめぞうそう)」夜が明けたら巣を作ろうと鳴いて答えます。
 いつもいつも寒くて苦しいと鳴くから、この鳥は寒苦鳥と名前がついたのです。
 そんな寒苦鳥ですが、朝になり日が差して暖かくなったら、夜の寒さを忘れて、また巣を作らずに一日好きに過ごしてしまいます。
 そうして夜が来る度に、シガカンコ ヤメゾウソウと鳴いてと繰り返し、結局死ぬまで巣は作らなかったという話でございます。
 
 いつからでは、いつまで経っても出来ません。
 気がついたら、決めたらそこで行動を改めることが大事と教えていただきますお話です
 
 開導聖人御教歌に
 そろそろと 改良すとは おもふなよ
  闇にともしび 得たるごとせよ

ありがとうございました

野崎清翔

Seijunʼs Blog

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