ブッダ(釈尊)が生まれるはるか遠い昔、人々を救う修行を重ねてついに万物の真理を悟られた、 「久遠の本仏」とお呼びする仏様がいらっしゃった。
今から三千年前、その教えを悟り、人類を救わんがためにインドに仏教を弘められたのが、シャカ族の聖者、お釈迦さま(ブッダ)です。
お釈迦さまは、青年時代、避けられない人生の苦しみ(生老病死)にぶつかり、 どうすればその苦しみを解決できるかを考えられた。
そして十九歳の時に、 王子の位を捨て家庭から離れ(出家)修行生活に入り、命を懸けて道を求められた。
苦行や瞑想といった修行を経て、菩提樹のもとに座られたブッダは、 ついにご自身の内面に久遠以来の仏が顕われ息づいておられるのを見た。
これを成道といい、三十歳の時と伝えられている。
ブッダは約五十年にわたって、 さまざまな人々に教えを説き続けた。
そしてブッダが各時期、各地方で説かれた教えは、のちにそれぞれが一つのまとまりを持ったスートラ(教典)として編纂されていった。
膨大なスートラに盛り込まれた教えの内容が大きく違いますが、 それは応病与薬といって、ブッダの教えが説かれた相手の、 悩み・状況・能力 などを考慮されてそれぞれにふさわしい教えを説いていかれたからである。
そして最後には皆が成長して「本当の教え」を聞いて理解する力を養うためだった。
ブッダはそのご晩年、「本当の教え(法華経)」(妙法蓮華経)を説かれ、 当時の大勢の人々にも悟りを分け与えられました。しかし、本当にブッダが心配されたのは、八十年間のご生涯を終え、この世からお姿をかくされてより二千年後、末法時代に生まれてくる人々 のことで、それが何より気がかりでした。
そこで未来の人々のために自分で悟りを開くかわり、信心の道を示されました。
すなわち、釈尊の厳しい修行の功徳とお開きになった悟りの果報とをこめた、「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」の御題目をのこしてくだされた。
そして、久遠以来のお弟子であった上行菩薩に御題目を授け、 未来の衆生の救済を託されたのである。